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レジ袋有料化で意外なものにスポットが

2021年6月13日 12:00
レジ袋有料化で意外なものにスポットが

2020年7月1日にスタートした、「レジ袋の有料化」。開始からまもなく1年になりますが、有料化したことでレジ袋を断る人が増え、様々な“エコ需要”が広がっています。

■レジ袋の有料化から、もうすぐ1年

2020年7月1日にスタートした、「レジ袋の有料化」。私たちの生活でも「レジ袋は必要ですか?」「1枚●円になります」というお店でのやりとりもすっかり定着してきました。

2020年11月に環境省が10代から70代の2100人を対象に行った調査によりますと、「1週間以内に買い物をした店で、レジ袋をもらっていない」と答えた人は7割にのぼりました。

有料化したことでレジ袋を断る人が増え、あるものの需要が高まっているといいます。

■スーパーや小売り店で利用増加!昔懐かしい“ストアテープ”

スーパーや小売店などで、「レジ袋は要りません」と伝えると、商品を購入した印として店員が貼る“ストアテープ”。粘着テープメーカーの「ニチバン」は、このストアテープを1975年に販売を開始しました。

ストアテープにはトリコロール柄や、ネコが描かれているものなどがあり、ニチバンの広報担当者は「発売当初からデザインがほぼ変わっていないので、多くの人にとって“昔なつかしい、見覚えのあるデザイン”ではないか」と話します。

レジ袋の有料化で、少量の買い物はこのストアテープのみで済ませることが増えたため、ニチバンのストアテープは売り上げが急増。2020年度の売り上げ数量は、前年に比べておよそ1.8倍になったといいます。

これを追い風に、ニチバンは5月下旬からデザインを4種類増やし、全部で14種類のラインナップにしました。ストアテープの発売から47年が経ちますが、ラインナップの追加は11年ぶりだということです。

■あえての「レジ袋風」エコバッグが話題

レジ袋の有料化で利用が広がっているエコバッグですが、最近、あえて「レジ袋風」のデザインが続々登場し、話題となっています。

セブン&アイホールディングスが、ポイント交換の景品用にデザインしたのは、「本物のセブン-イレブンのレジ袋にそっくりなエコバッグ」。今年1月に、ポイント交換用に6000個を準備したところ、交換開始後、わずか1分で品切れとなりました。

大人気だったこの商品のリニューアル版が、今月23日にポイント交換の景品として再登場。今回は3万個を用意しています。

また、おもちゃメーカーのエポック社からも、先月25日、いわゆる“ガチャガチャの景品”として、レジ袋そっくりなエコバッグが登場。1回300円で回して出てくるカプセルの中には、見た目はレジ袋そっくりでありながら、布製でマチもついたエコバッグが入っています。

通常、縫製品のカプセルトイは、20代以上の女性客が多いなか、この商品は見た目の面白さから、10代の学生や男性からも反響が寄せられ、完売が相次いでいるといいます。

■レジ袋ばなれが、環境配慮の商品の人気に

「プラスチック削減」を目的にスタートした、レジ袋の有料化。エコバッグの活用でプラスチックの使用量を削減できるのはもちろんのこと、ニチバンのストアテープは、主な原料が天然素材でできており、環境への負荷が少ないといいます。

有料化されるまでは、大量に消費されていたレジ袋。有料化からまもなく1年で、様々な“エコ需要”が広がっています。

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