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無料のモノが スプーン1つ6円 有料化の理由は…

2024年1月30日 6:07
無料のモノが スプーン1つ6円 有料化の理由は…

ファミリーマートのスプーン。これまで無料でしたが29日から一部の店舗で「6円」と有料になりました。これ以外にも無料だったものが、いま相次いで有料化されています。そこには“ある理由”がありました。

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29日、都内のコンビニには、カレーに、ずらりと並んだスイーツ。コンビニでこうした商品を購入した際、無料でついてくるものが…

店員
「スプーン有料となってますが、ご利用ですか?」

ファミリーマートでは29日からスプーンやストローなどが有料になりました。

プラスチック製のスプーンとフォークは6円、ストローやデザート用スプーンなどは4円で販売されます。(※フラッペ用ストローは除く)

まずは全国の直営店舗約100店で始まりました。大手コンビニでは初となるこの有料化に…

買い物客
「初めて知りました」

買い物客
「今まで無料で配られていたのが、急に有料化されちゃったので、びっくりしました」

買い物客
「無料がいいです」

買い物客
「しょうがないんじゃないですかね。弁当買って(スプーンなどを)持参するのも大変。それ考えたら(有料でも)もらっちゃうかな」

ファミリーマートが掲げている有料化の目的はプラスチックの削減です。ファミリーマートによると、今回の取り組みでプラスチックの使用量は年間約4トン削減される見込みで、この取り組みが全国の店舗に拡大された場合、年間約715トン削減される見込みだといいます。

無料だったサービスの有料化がいま相次いでいて、東京・杉並区にある「文禄堂」高円寺店では…

記者
「こちらの書店では、こうした紙のブックカバーを有料で提供しているということです」

環境に配慮し、資源節約のためブックカバーを去年秋から有料化。リサイクル紙のブックカバーは5円、和紙などを使ったブックカバーは50円で販売しています。

有料になってから約9割の客がブックカバーを辞退するようになったといいます。有料化に踏み切った理由はほかにも…

NICリテールズ総務・広報担当
「お客様にお配りするブックカバーや袋は、経費の一部になっていました。その一部をお客様にもご負担いただく」

紙の原材料費の高騰による経費削減のためでもあるということです。続々と始まっているサービス有料化の動き。

ファミリーレストラン大手サイゼリヤは、無料で提供していた粉チーズを去年7月から有料化。東京ガスは、紙で配布していた検針票を今年11月から有料にするということです。

無料サービスが次々と有料化する理由について、専門家は…

みずほリサーチ&テクノロジーズ 主席エコノミスト・酒井才介氏
「基本的な意義は社会的な環境問題に対する対応。リデュース(ごみ発生抑制)の促進だと思うけど、企業からみれば今まで無償で提供していた。それが価格がつくことで、消費者が買えば企業の売り上げになる。次の賃上げにつながる原資にもなる可能性が出てくる」

(2024年1月29日放送『news zero』より)