政府 景気持ち直し「テンポ弱まっている」
政府は9月の月例経済報告で経済の現状について、景気の持ち直しの「テンポが弱まっている」として、判断を下むきに修正しました。
政府が16日、公表した9月の月例経済報告は、景気の総括判断を「持ち直しの動きが続いているものの、このところ、そのテンポが弱まっている」とし、今年5月以来4か月ぶりに下むきに修正しました。
新型コロナウイルスの感染拡大が続き、飲食や宿泊などサービス分野での消費が低迷していることに加え、新車や家電などの購入も落ち込んだことが主な要因です。さらに「生産」も弱さがみられます。
半導体不足が続いているほか、東南アジアでの感染拡大で部品などの供給、サプライチェーンに影響がでています。
先行きについては「景気が持ち直していくことが期待される」としながらも、コロナの感染状況など「下振れリスクの高まりに十分注意する必要がある」との見通しを示しました。