物価高に“低価格”で勝負 「無印良品」が低価格帯店舗 300円ショップも…
さまざまなものが値上げとなる中、低価格帯で勝負する店が続々とオープンしています。無印良品では、あえて500円以下の商品に絞った新業態の店舗をオープンさせました。
◇
東京・三鷹市で9月30日にオープンしたのが、500円以下の商品をそろえた「無印良品」の新業態です。
記者
「調理器具やフェースタオルなどといった500円以下で買える日用品が集まっています」
店内には、500円以下のスプーンやキッチンペーパーなど、ワンコインで買える生活用品が充実しています。お客さんは「ぽんぽん買っちゃう感じがあります」と話していました。
これまで無印良品では、食品から衣類・家具など、生活に身近なありとあらゆる商品をそろえてきました。なぜ今、低価格帯の店舗をオープンさせたのでしょうか。
良品計画 執行役員・営業本部長 永原拓生さん
「昨今の物価高は当社の社内でも言われておりまして。そんな中で、日常的にも安価で品質のよい安心感を生活の中に届けるということで」
◇
同じく、物価高を迎え撃つ300円の商品を中心とした「3COINS」では今年4月、売り場面積が関東最大級の店「3COINS+plus西銀座デパート店」をオープンさせました。便利でおしゃれな雑貨など2000種類以上の商品が並ぶ中、特に人気だというのが…
「3COINS+plus」西銀座デパート店 小早川沙織店長
「こちらのキッチン雑貨が、人気となっております」
引っ張るだけで、みじん切りができる時短料理グッズです。もちろん、お値段は300円(税抜き)です。
よく利用するという人は、「ちょっと試してみようかなっていうだけでも買える値段なので。それでよく気に入って、利用しています」。
物価高が続く中でも…
3COINS・広報 矢八有香子さん
「お得感とか、機能が。例えば、1つのもので、2つの機能がついているとか、便利なもののニーズが高まっているのは感じます」
◇
そして、100円ショップを手がけるダイソーは、300円の商品を中心に扱う店舗を続々とオープンしています。デザインにこだわった商品をそろえ、選択の幅を広げているといいます。
大創産業・広報 岩橋理恵さん
「今、家計圧迫されて、みなさまが大変な時期だからこそ、我々のような業態の力の見せ所かなと思っています」
原産国の見直しなどを行い、今後も価格を維持していきたいと話しています。