【コメント全文】植田和男氏「現状では金融緩和の継続が必要」 日銀次期総裁に起用へ
政府は日本銀行の次期総裁人事で、元日銀審議委員で、現在は共立女子大教授の植田和男氏を起用する方針を固めました。それをうけ、植田和男氏が記者団の取材に応じ、「現状では金融緩和の継続が必要であると考えている」などとコメントしました。
<植田和男氏との一問一答 全文>
──総裁起用へという報道が出ましたけれども、打診はあったんでしょうか?
現時点では私の方から人事については何も申し上げられません。
──報道が出ていますが、お気持ちとしては?
それもまた来週以降、何か正式な動きがありましたらということでお願いします。
──政府の関係者から何か接触はあったんでしょうか。
その辺も今日の時点ではノーコメントで-。
──総裁をやることになったら、どのような政策をしていきたい?
私ずっと昔に審議委員もしていましたし、金融政策の経験を保有して、それから学者として16、7年になりますかね。審議委員のあと、金融政策を専門にずっと見てきましたので、そういう観点から、当たり前のことですけど、金融政策は景気と物価の現状と、特に見通しですね。これに基づいて運営しないといけない。
そういう観点からしますと、現在の日本銀行の政策は適切であるというふうに考えています。
いずれにせよ現状では金融緩和の継続が必要であるというふうに考えております。
──黒田総裁10年間ということで、どういうふうにみられていますか?
その辺もまた来週以降、機会がありましたら、お話しできるかと思いますけれども。
──日銀と政府のアコードはそのまま踏襲されるような形になりますでしょうか?
それについては今日の時点ではまだ何も決まったわけではありませんので、来週以降、お話しする機会があれば、そこでというふうに思います。今日の時点ではここでお願いします。
──まだ正式にということではないですが、次の総裁にとって必要なもの、やるべきことはどう考えていますか? 植田さんがやる、やらないというよりも、次の総裁に求められるものとは?
それは既にお答えした中に含まれてると思いますけれども。
──ご自身のどのようなところを生かしていきたいといったところはありますか? やるとしたら。
そうですね、学者でずっと来ましたので、いろいろな判断は論理的にするということと、あと説明をわかりやすくするということが重要かと思います。
よろしいですか、すみません。今日は失礼します。