全銀ネット「補償は各金融機関が行う」 手数料や延滞金など対象 システム障害原因は“中継コンピューターのエラー”
システム障害により、三菱UFJ銀行など10の金融機関であわせて255万件の振り込みが遅れるなどした問題で、システムを運営する全銀ネットは、障害の影響を受けた利用者への補償は加盟する金融機関が行うと明らかにしました。
全国銀行資金決済ネットワーク・辻松雄理事長「決済システム全体の信頼性を揺るがす大きな問題であると認識しております」
18日に会見した全銀ネットは、障害の原因について、全銀ネットで平日の日中の処理を行うシステムと各金融機関とを結ぶ中継コンピューターでエラーが起きたためとした上で、エラーが起きた原因は引き続き究明中と説明しました。来月末までに詳しい原因を究明し、金融庁に報告するとしています。
一方で、障害によって発生した個人や企業への費用については、加盟する金融機関と申し合わせた結果、金融機関がそれぞれの利用者に対して補償を行うと明らかにしました。
補償の対象については、利用者が誤って二重で行ってしまった振り込みを取り消すための手数料や、予定日に振り込みができなかったことで発生した延滞金や遅延損害金などとしています。