「圧」を見える化するマットレス 「しゃべる歩行器」も 全国のメーカー10社が参加 最新の福祉用具の展示会 福岡
体の不自由な人や高齢者の介護に役立つ最新の福祉用具の展示会が15日、福岡市で開かれました。会場では参加者が実際に、使い心地を確かめました。
福岡市南区で開かれた「福祉用具展示会」は、全国の福祉用具メーカー10社が共同で開いたものです。ケアマネージャーや介護士のほか、在宅で家族を介護している人などおよそ90人が訪れました。
会場には車いすや歩行器、電動ベッドなどの福祉用具が並び、実際に使い心地を体験することもできます。
■石田旭昇アナウンサー
「私が寝ているこちらのマットレス、ふかふかしていて気持ちがいいのですが、さらに備え付けのリモコンを見てみると、どの部分に圧力がかかっているのか一目で分かります。」
体にかかる「圧」を見える化することで、迅速・適切なケアにつながるといいます。
また、マットレスが体の圧の状態を感知した上で、自動的に傾いて体位を変える機能もついていて、これまで介護者が行っていた、床ずれ防止のための体位変換の負担を軽減します。
この歩行器は電動アシストが坂道や傾いた道での歩行を支援します。万が一、転倒した場合は「転倒しています」と自動音声が周りに知らせる機能もあります。
■訪問介護士・橋本大夢さん
「どれが合っているのかというところで、いろいろ悩んだりしています。その人に合った福祉用具をいろいろ見られたと思います。」
主催者は今後も展示会を定期的に開催して福祉用具のことを知ってもらい、介護する人とされる人の生活の質を向上させたいとしています。