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台湾企業の日本進出をサポート「最も大きなパイプを持つ豊前市に」台湾ビジネスサービスセンターがオープン

2025年4月14日 10:08
台湾企業の日本進出をサポート「最も大きなパイプを持つ豊前市に」台湾ビジネスサービスセンターがオープン

熊本県に進出したTSMCなど、九州に台湾大手の半導体関連企業進出の動きが加速する中、福岡県豊前市に14日、新たな支援拠点がオープンしました。ターゲットは台湾の中小企業で、日本への進出をサポートします。

豊前市の交流施設に設置されたのは、台湾ビジネスサービスセンター(TBSC)です。台湾から60人以上の中小企業の経営者など関係者が訪れ、オープンを記念した式典が開かれました。

■豊前市・後藤元秀市長
「ニーハオ。文化と教育に加えて、いよいよ経済交流の扉がきょう、正式に開く。台湾との最も大きなパイプを持つ豊前市になりたい。」

豊前市は2020年以降、台湾との教育や文化での交流を続けてきました。

14日に設置されたTBSCは、日本語が堪能な台湾からのスタッフが常駐します。台湾の中小企業が豊前市を拠点とする日本法人を設立する際、法人登記や銀行口座開設などの手続きをワンストップで支援します。

今、中小企業で九州進出への関心が高い業種として、台湾の経済団体が挙げたのは、日本に進出した台湾企業の暮らしを支える「サービス業」でした。

■中華民国全国商業総会・許舒博 理事長
「より多くのサービス業が九州に進出して、すでに進出した台湾の人々が、暮らしやすい環境をつくっていくでしょう。」

■後藤市長
「(台湾から)きょう60人が来て2人から『土地はあるのか。ぜひ進出したい。どうしたらいい』と。九州への関心は非常に高くなっています。その波及の部分が、地域の中にどう根付いていくか、その受け皿にこの地域がどうなれるか、それもチャンスだと思う。」

日本進出に意欲を示す台湾企業の勢いに乗り、ビジネスチャンスをつかみ取ることができるのか。企業誘致への取り組みが加速しています。

最終更新日:2025年4月20日 15:01
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