去年1年間、岡山県を訪れた観光客は1565万人余りで、前の年を上回ったものの、コロナ禍前の水準には戻っていないことが分かりました。

　岡山県のまとめによりますと、去年、県内を訪れた観光客数は、およそ1565万人。前の年を66万人ほど上回りましたが、コロナ禍前の2019年との比較では126万人以上少なかったということです。

　主な観光地別では、300万人以上が訪れた倉敷美観地区をはじめ、岡山後楽園や岡山城周辺など、前の年を最大1.5倍近く上回りましたが、いずれもコロナ禍前の7割から9割程度に留まりました。

　一方、観光客が宿泊や交通、飲食などに消費した額は、およそ2210億円と、コロナ禍前を上回りました。

　県は近隣を中心に関東地方からも宿泊旅行が増えた結果と分析し、県北部で秋に開幕する「森の芸術祭」をはじめとしたイベントやキャンペーンを、更なる観光客の呼び込みにつなげる考えです。