乾しいたけをAIで自動に仕分け 作業効率は1.5倍に 生産者の期待高まる大分の特産品
生産量日本一を誇る大分産の乾シイタケ。
その仕分け作業の現場にAIによる画像解析を使った選別機が導入されました。
乾シイタケを自動で仕分けするAI選別機です。県椎茸農協がおよそ4300万円をかけて導入しました。
13日は稼働開始式が行われ、セレモニーのあと機械による選別が始まりました。
◆TOS梅田雄一郎記者
「選別機に流されたシイタケはこちらでAIによる画像解析を経て自動で仕分けされていきます」
生産者が持ち込んだ乾シイタケは、規格外のものを取り除いたあとAI選別機が大きさや品質、かさの開き具合などに応じて30種類に自動で仕分けしていきます。
作業効率はこれまでのおよそ1.5倍にあがり、生産者が県椎茸農協に支払う選別の料金も1キロあたりおよそ80円安くなります。
乾シイタケの選別は自分で行っている生産者がほとんどですが、長年の経験が必要なうえ高齢化で負担に感じる人が多かったそうです。
◆県椎茸農協 青野浩志組合長
「市場でもしっかりといい選別によって高値に繋がっていく。そして生産者の皆さんの作業の負担を軽減し、かつ市場での高値が期待される」
◆乾シイタケの生産者 糸永洋一さん
「若い作業者に入ってもらいシイタケ業界を盛り上げていけたらと思います」
高齢化の波が押し寄せるシイタケ業界。最新の技術が大分の特産品の未来を支える大きな力になることが期待されています。