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【速報】小林製薬「経営体制の刷新」執行役員の豊田賀一氏が社長就任へ 会長は京セラ出身の大田嘉仁氏 創業家以外で初の山根聡社長は約半年で退任「信頼回復や経営改善に、これまでの経験や社外からの新たな視点を」

2025年1月21日 15:36
【速報】小林製薬「経営体制の刷新」執行役員の豊田賀一氏が社長就任へ 会長は京セラ出身の大田嘉仁氏 創業家以外で初の山根聡社長は約半年で退任「信頼回復や経営改善に、これまでの経験や社外からの新たな視点を」

 小林製薬は21日、山根聡社長(64)が退任し、京セラ出身の大田嘉仁氏(70)を取締役会長に、社内出身の豊田賀一執行役員を代表取締役社長(60)にする人事異動を発表しました。3月に行われる株主総会を経て、就任することになります。

 小林製薬では、「紅麹」を含むサプリメントを摂取した人の健康被害が相次いでいる問題で責任を取る形で、創業家出身の小林一雅会長と小林章浩社長が辞任し、去年8月に山根聡専務が創業家以外では初めての社長に就いたばかりです。去年9月には、一連の問題についての再発防止策を発表し、「コーポレート・ガバナンスの抜本的改革」を掲げていました。

 小林製薬によりますと、社長交代の理由について、「経営体制の刷新等を行うため」としていて、現在、執行役員で国際事業本部の本部長を務める豊田氏を社長に昇格させ、京セラ出身で日本航空の経営再建にも携わった大田嘉仁氏を会長として新たに招へいすることで、社外からの新たな視点もいれて再発防止に取り組むということです。

 21日午後4時半から行われたオンラインでの記者会見で、山根社長は新体制について、「信頼回復や経営改善に、これまでの経験や社外からの新たな視点を生かしていただきたい」とし、自身の退任については、「去年8月の就任時に、3月の定時総会に向けて区切りをつけるべきだと思っていた。託された使命は、一定の方向性が見えたと考えている」と話しました。

 一方で、創業家で小林章浩前社長が「補償担当」として取締役に残ることについて、「創業家が残ることに疑問を感じる方もいるかもしれないが、責任ある取締役の立場で、補償の取り組みを行うことは必要なプロセスだと理解いただきたい」としています。
 また、前会長の小林一雅特別顧問について、「社内でも議論があるところだが、人事についての変更はない」としています。

最終更新日:2025年1月21日 17:14
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