「息を切らして走ってきた」韓国・尹大統領、就任から1年 外交は一定の成果も支持率3割台で低迷続く
韓国の尹錫悦大統領は10日で就任から1年になります。日本との関係改善やアメリカとの同盟強化などで前政権からの転換を打ち出してきましたが、国内での賛否は割れ、支持率は3割台で低迷が続いています。
尹大統領は就任1年となる10日、ソウル市内の国立墓地を参拝しました。大統領府は就任1年にあわせて新たな映像を公開し、「息を切らして走ってきた1年だった」とのコメントとともに、岸田首相との首脳会談やアメリカへの国賓訪問の様子なども盛り込まれています。
尹大統領は9日の閣議で日韓首脳会談などに触れながら、「外交・安全保障ほど、大きな変化が成し遂げられた分野はない」と、この1年間の成果を強調しました。
一方、韓国メディア各社が行った最新の世論調査では、支持率は3割台後半で、不支持は6割近くにのぼります。
外交では前の文在寅政権の方針を転換し、一定の成果をあげているものの、与野党の対立の激化や経済対策などでも決め手を欠き、難しい政権運営が続いています。