軍事作戦計画を“記者に共有” トランプ大統領「機密情報なかった」
アメリカ政府高官がイエメンのフーシ派攻撃の計画を誤って記者に共有していた問題をめぐりトランプ大統領は「機密情報はなかった」と主張しました。
トランプ政権の幹部らはイエメンのフーシ派への攻撃前、軍事作戦の計画を民間アプリ「シグナル」のグループチャットで共有していました。そのグループチャットに誤って雑誌「アトランティック」の記者が招待され、誰も気がつかないまま軍事作戦の情報が共有されたということです。議会公聴会では、前例のない重大なミスだとして、政権の情報管理のずさんさを批判する声が高まっています。
これについてトランプ大統領は、グループに追加された記者を批判し、責任転嫁するような発言をしたうえで機密情報はなかったと主張しています。
トランプ大統領
「あの記者は卑劣な人物で雑誌自体もうまくいっていない。誰も気にしやしない」「共有されたのは機密情報ではない。そうだとしても少し違う類いのものだ」
責任を問われているウォルツ大統領補佐官は、FOXニュースに出演し、この問題について「恥ずべき事だ」とのべたうえで調整役を担う自分に責任があるとしています。
また、誤ってグループチャットに追加された記者と個人的なつながりはないと釈明しています。