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国連安保理が緊急会合 欧州最大級の原発攻撃に厳しい非難の声

2022年3月5日 6:24
国連安保理が緊急会合 欧州最大級の原発攻撃に厳しい非難の声

ロシアが軍事侵攻を続けるウクライナで原子力発電所が攻撃を受けたことに対し、国際社会からロシアに向けて厳しい非難の声があがっています。

ウクライナの非常事態庁などによりますと、ヨーロッパ最大規模のザポリージャ原子力発電所が4日未明、ロシア軍の攻撃を受けました。

原発内の訓練施設では火災が発生し、その後消し止められましたが、地元当局によりますと、原発はロシア軍に占拠されたということです。

ウクライナ・ゼレンスキー大統領「ウクライナと欧州の歴史を終わらせる夜になるところだった。チェルノブイリの6倍の規模がある。ロシア軍は意図的に原発を攻撃している」

ゼレンスキー大統領はこう述べて、ロシアを非難しました。

IAEA=国際原子力機関によりますと、放射性物質の放出はないということですが、この問題について、国連安保理でも緊急会合が開かれました。

アメリカ国連大使・トーマスグリーンフィールド氏「欧州と世界にとって悲惨な脅威となる新たな危険が深刻化するのを目にした。プーチン大統領はこの狂気の沙汰をいますぐ止めなければならない」

また、アイルランドやUAE=アラブ首長国連邦は「チェルノブイリや福島で何が起きたか見てきた」と述べ、ロシアに対し軍事活動の停止を求めました。

一方、各国から非難を受けたロシアのネベンジャ国連大使は「ロシアが攻撃したというのは偽情報キャンペーンの一部で事実無根だ」と反論しました。