反政府デモが続くタイ・バンコクで２８日午後、デモ隊と治安部隊が一時衝突し、兵士１人が死亡した。

　衝突があったのは、バンコク北部の幹線道路上。車やバイク数百台で行進していたデモ隊の車列を治安部隊が阻止する形で双方にらみ合いとなった。その後、治安部隊は上空に向けて威嚇発砲したほか、デモ隊に向けてゴム弾の水平射撃も行った。一方、デモ隊は投石などで応戦し、激しい衝突となった。タイ当局によると、この衝突で兵士１人が頭を撃たれて死亡、１８人がケガをした。

　現場はデモ隊が占拠を続けるバンコク中心部の繁華街から約３０キロ離れた場所で、デモ隊は「一般市民に支持を呼びかけるため」として行進を行っていた。