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興奮することはない、もう帰りたい~鈴木氏

2010年12月10日 10:06

 ノーベル化学賞を受賞する北海道大学の鈴木章名誉教授が9日、スウェーデン・ストックホルムでNNNの単独インタビューに応え、10日の授賞式について「興奮することはない、もう帰りたい」などと独特の鈴木節を披露した。

 鈴木氏は、日本時間11日未明に迫った授賞式を前に、「あんまりエキサイト(興奮)することもないんだよね。あした、我々は人形みたいなもんで、『こうやってください』と言われたら、『はいはい』ってやるだけだから」といつもの淡々とした様子で心境を語った。

 そして、夫人からは、授賞式や晩さん会で「行儀悪くしないよう」、くぎを刺されていると明かした。また、「鈴木さんにとっての今年の漢字一文字は?」との問いには、「今年、印象に残ったことは…何かあるかな。3月、インドに行って腹こわしたとかね。そりゃ、腹こわしたのとノーベル賞だったら、ノーベル賞の方が大きいよ」と話し、今年の漢字には「喜」を選んだ。

 独特の鈴木節の一方で、「将来のために、化学がいかに重要な研究かを理解してサポートしてほしい」と政治家に注文をつけることも忘れなかった。