×

北朝鮮の攻撃想定 韓国で大規模な避難訓練

2010年12月15日 18:23

 北朝鮮の砲撃事件から約3週間。韓国・ソウルで15日、北朝鮮の攻撃を想定した大規模な避難訓練が行われ、路上からは一斉に市民の姿が消えた。

 北朝鮮の攻撃を想定した避難訓練は、韓国全土で15日午後2時から行われた。サイレンを合図に、警察官が走っていた車を止めると、交差点から車の姿は消え、バスの乗客が降ろされたほか、街を歩いていた人は15分間、近くの地下鉄や地下街に避難した。また、敵機に見立てた韓国軍の戦闘機もソウル上空に待機して訓練に参加した。

 韓国では、毎月15日を空襲や災害を想定した訓練の日と定めているが、実際には形骸化していた。訓練は35年前にスタートしたが、今回初めて全国一斉に行われた。

 事件後も普段通りのように見えるソウルの街だが、人々の危機意識は以前より高まっているように見えた。