旧ソビエト連邦のベラルーシで１９日、大統領選挙が行われ、現職が４回目の当選を果たしたが、野党陣営は「不正があった」と猛反発している。

　４選を果たしたルカシェンコ大統領は、ソ連崩壊直後の９４年から政権を握り、「ヨーロッパ最後の独裁者」と呼ばれている。今回も７９．７％の票を獲得し、野党の大統領候補らが「不正があった」などと反発、首都・ミンスクで数千人が抗議デモを行った。デモ隊の一部は政府の建物に突入しようとして警官隊に排除された。また、別の場所でデモを率いていた大統領候補のネクリャエフ氏が警官に殴られ、頭にケガをした。