国際環境NGOのグリーンピースが、3日、イギリスのスナク首相の自宅に、油で黒くなった布をかぶせて、油田の再開発に抗議しました。

イギリス政府は、北部スコットランドの沖合にある北海で、油田の再開発を進めていて、エネルギー会社に対して石油などの採掘権を新たに認める方針を明らかにしています。

これに対して、環境団体などが「環境対策で逆行している」と批判を強めていました。

こうした中、国際環境NGOのグリーンピースは、3日、イギリスのスナク首相の自宅の屋根にのぼり、油で黒くなった布をかぶせて、抗議活動を行いました。

グリーンピースのSNSには、布をかぶせられたスナク首相の自宅前で、「油による利益か私たちの未来か」と書かれたバナーを掲げる写真が投稿されています。

イギリスメディアによりますと、当時、スナク首相や家族は不在で、現地当局は、首相の家の屋根にのぼったグリーンピースの活動家4人を逮捕したということです。