北朝鮮は米韓合同軍事演習に対抗し、「戦術核攻撃」を想定した訓練を2日に行ったと明らかにしました。

これは国営の朝鮮中央通信が伝えたもので、北朝鮮軍が2日未明、核弾頭を模した試験用弾頭を搭載した巡航ミサイル2発の発射訓練を行ったということです。ミサイルは黄海に向け発射し、2時間あまり飛行させた後、目標の上空で空中爆発させ、任務を正確に遂行したとしています。

韓国軍は2日、北朝鮮による巡航ミサイルの発射を確認していて、このことを指しているとみられます。今回の訓練について、北朝鮮は米韓などに対し、「実質的な核危機について警告するため」行ったとしています。

一方、北朝鮮メディアは金正恩総書記が船舶工場などを視察し、「海軍の武力を強化する上で重任を負っている」と指摘したと伝えました。

金総書記は先月、戦術核を海軍に配備する方針を示すなど、海軍の強化を強調しています。