医療業界“女性の地位向上”へ 日米の女性医師が意見交換
アメリカで活躍する日系人医師2人が来日し、医療業界での女性の地位向上をテーマに日本の女性医師らと意見交換を行いました。
米国笹川平和財団の招きで来日したのはアメリカの病院で専門医として働く女性医師2人で、順天堂大学で10日、日本の女性医師らと意見交換を行いました。
日本の医療業界では外科医など特定の専門分野や、女性管理職の割合が少ないなど、男女間でのキャリアの格差が問題視されています。
来日したキグチ医師はアメリカの医療業界でも同様の問題があると指摘します。
ジョージタウン⼤学病院メドスター血管センター所長 キグチ・ミサキ医師「医療における多様性は、他の分野に比べて取り入れるのも、受け入れるのも、評価するのも はるかに遅れています」
ワシントン⼤学 臨床・救急医療部門副部長 ヨシダ・ヒロミ医師「指導的な立場にある女性は限られています。行きたいと思った役職には、十分なロールモデルはあるのでしょうか?」
日本の医師「ジェンダーの多様性がうまく機能しないのは日本の年功序列があると思います。年配の女性医師が少ないので講演などで女性医師が選ばれないのです」
意見交換会では、女性が昇進するためにどのような意識を持つべきかや、出産後の働き方についても話し合われました。キグチ医師は、「女性だけでなく全ての人に関わる問題だと認識し少しずつ変化すべきだ」と訴えました。