北“打ち上げ”通報のなか…日中韓首脳会談、ソウルで開催
海上保安庁は、北朝鮮が27日午前0時から来月4日午前0時までの間に「人工衛星」を打ち上げる計画を通報してきたと発表しました。韓国・ソウルでは日中韓の首脳会談が27日午前に開かれています。
首脳会談当日のタイミングでの人工衛星の打ち上げ予告には、3か国の首脳を揺さぶる狙いもあるとみられます。
日中韓首脳会談が開催されるのはおよそ4年半ぶりで、中国との関係が冷え込んでいる韓国や日本にとっては、ようやく実現にこぎつけたかたちです。
北朝鮮としては、このタイミングで打ち上げを予告することで、3か国が連携して北朝鮮に対して強いメッセージを出さないようにゆさぶりをかけたい思惑があるとみられます。岸田首相は、今回の打ち上げ予告を強く非難するメッセージを出していますが、北朝鮮と関係の深い中国側が、このあとどういったトーンのメッセージを出すのか注目されます。
衛星を打ち上げるタイミングについては、中国に配慮して李強首相が韓国を離れたあとに打ち上げるとの見方も出ています。
また、韓国メディアの多くは、軍関係者などの話として、北朝鮮が今週前半にも衛星を打ち上げる可能性を指摘しています。北朝鮮の衛星発射場がある西部・東倉里周辺では27日以降、天候が安定するとの予報がでてることから、いつでも打ち上げが可能で、関係国にとっては予断を許さない状況が続きそうです。