中国で武力弾圧…天安門事件から35年 北京は厳戒態勢
中国で学生らの民主化運動が武力弾圧された天安門事件から4日で35年をむかえ、首都北京は厳戒態勢が敷かれています。
35年前、天安門広場では学生らの民主化運動が武力で弾圧され、多くの死傷者が出ました。天安門事件について語ることはタブーとされ、当局は事件に関する言論統制も強めています。
北京市民
「(事件に関して)自分から率先して知るつもりはない」
――天安門事件を知ってますか?
「ちょっと意味が分からない」
――当時の新聞報道にありますが
「結構です」
当時19歳だった息子が頭部に銃弾を受けて死亡したという女性が取材に応じました。亡くなる2か月前に撮影した息子の写真を、今も飾っています。
天安門事件で息子を亡くした 張先玲さん
「政府が軍隊を使い民衆を鎮圧した惨劇を若者に伝えたい」
若者世代に事件の記憶をつないでいきたいと話しますが、中国当局はことしも中国本土や香港での追悼行事を一切禁じるなど、統制を強めています。