１２月の韓国大統領選挙に向け、無党派層の支持が高いソウル大学・安哲秀教授（５０）が１９日、出馬を表明した。大統領選の支持率トップを走る与党・セヌリ党の朴槿恵氏にとって強力なライバルとなりそうだ。

　安氏は１９日、ソウル市内で会見し、「未来に向け、新たな政治、経済、社会が必要だ」と述べ、大統領選への出馬を表明した。安氏はまた、「政治が変わってこそ、私たちの暮らしが変わる」と述べた。

　安氏は、医師でありながらパソコンのウイルス対策ソフトを開発し、企業家としても成功。無党派層や若い世代からの人気が高く、大統領選についての世論調査では２４．７％の支持を得ている。

　一方、保守層から支持を得る与党・セヌリ党の朴氏が４１．０％、最大野党・民主統合党の文在寅氏が１９．２％となっている。

　先行する朴氏に対抗するため、文氏は安氏との候補一本化に意欲を示しているが、一本化について安氏は「現段階では不適切」と述べるにとどまった。