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中国で“食の安全”捜査が大幅に増加

2013年3月10日 17:27

 中国で去年、食の安全にかかわる事件の捜査が大幅に増加したことが明らかになった。

 中国の国会にあたる全人代(=全国人民代表大会)では10日、中国の最高検察庁にあたる最高人民検察院が活動報告を行った。報告によると去年、偽の薬や有害な食品の製造・販売など、食の安全にかかわる事件で、8138人が取り調べを受けた。前年比5倍以上の大幅な増加となっている。中国では廃油を食料油として再利用したり、有害物質を含んだ薬や食品が販売されたりする事件が多発し、市民の不満が高まっていることから取り締まりを強化したものとみられる。

 一方、去年、収賄などの汚職で起訴された公務員は前年比6%以上増加の4万7338人に上った。去年までの5年間では21万8639人が起訴されたということで、官僚の腐敗が深刻な状況であることが改めて浮き彫りとなった。

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