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安倍首相、30人以上のIOC委員と接触

2013年9月7日 19:47

 2020年のオリンピック開催地を決定するIOC(=国際オリンピック委員会)総会が6日、アルゼンチン・ブエノスアイレスで開幕した。安倍首相も現地入りし、東京招致に向けた懸命の働きかけが続いた。

 安倍首相はG20が行われていたロシアを発ち、ブエノスアイレスに入った。早速、IOC委員らが滞在するホテルに入ると、IOCのロゲ会長らと面会し、東京への支持を訴えた。また、高円宮妃久子さまや三笠宮家の彬子さまもIOC委員ら関係者と懇談された。

 そして、この日はIOC総会の開会セレモニーが行われた。東京、マドリード、イスタンブールの関係者らが一堂に会する中、ホスト国・アルゼンチンによる歓迎の歌や踊りが華々しく披露された。

 パラリンピック走り幅跳びの佐藤真海選手「(開会セレモニーは)素晴らしかったです。準備はできているので、明日は楽しみたいです」

 東京都の猪瀬知事「明日のプレゼンテーションは大事だから、色んなかたちでコンディションを整えておかなければ」

 セレモニーの後、安倍首相らは再びIOC委員らのいるホテルに戻り、午後11時頃まで働きかけを続けた。関係者によると、安倍首相は合わせて30人以上のIOC委員と接触したという。この中で安倍首相が、焦点となっている福島第一原発事故による放射能の影響について説明する場面もあったという。ただ、IOC委員が大きな懸念を抱いているとの感触がなかったため、安倍首相自らがプレゼンテーションでこの点に触れるかどうかをギリギリまで検討するという。

 安倍首相自ら深夜まで働きかけを続けるなど、東京の招致団はまさにギリギリまでの総力戦で、いよいよ最後のプレゼンテーションに臨む。