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大統領が署名 クリミア編入手続き完了

2014年3月22日 7:46

 ロシア議会上院は21日、ウクライナ南部のクリミアをロシアに編入する条約を全会一致で批准、プーチン大統領が署名し、条約は正式に発効した。

 ロシア議会の上院で全会一致で条約の批准を決めた後、プーチン大統領はテレビの生中継で署名をした。住民投票からわずか5日。クリミアを編入する手続きが全て終わったことを世界中にアピールしたことになる。

 日本時間の22日午前3時にはモスクワ市内とクリミアで編入の条約が発効したことを祝って花火が上がった。強硬路線を貫きクリミア編入を押し切ったプーチン大統領だが、今後はロシア経済に影響を及ぼす欧米からの制裁の拡大を避けられるかがポイント。

 21日には、これまでの追加制裁に対する報復は当面控えるべきとの意向も示していて、欧米とロシアの交渉は正念場を迎えているといえるかもしれない。