ゼレンスキー大統領“露との協議に応じる用意”“米とヨーロッパも交渉参加を”
ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアとの協議に応じる用意があると述べた上で、アメリカとヨーロッパも交渉に参加する必要があるとの考えを示しました。
ゼレンスキー大統領はイギリスのジャーナリスト、ピアーズ・モーガン氏のインタビューに応じ、その様子が4日に公開されました。
ロイター通信によりますと、ゼレンスキー大統領はロシアとの協議について「ウクライナ国民に平和をもたらす唯一の手段であるならば、我々は間違いなく応じる」とした上で、交渉には両国のほか、アメリカとヨーロッパが参加する必要があると主張しました。
ゼレンスキー大統領はこれまで停戦の前提条件として、ロシア軍がウクライナから撤退することを求めてきましたが、ここ数週間は戦闘を公正に終結させるためには協議が必要だと述べています。
ただロシアのプーチン大統領はゼレンスキー大統領が去年5月に任期が切れたにもかかわらず戒厳令を理由に大統領選挙を先送りしたとして、“非合法な立場であり、交渉相手ではない”との姿勢を示しています。
またゼレンスキー大統領はNATO=北大西洋条約機構への加盟を求める姿勢を改めて示し、「それまでの間、何がウクライナを悪から守ってくれるのか」「核兵器は与えられるのか。ならば核兵器を与えればいい。ロシアを阻止できるだけのミサイルを与えてくれるのか」と訴えました。