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露外相、一部撤退「約束したわけではない」

2014年4月4日 1:33

 ロシアのプーチン大統領がウクライナ国境付近に展開している軍部隊の一部を撤退させると表明したことについて、ラブロフ外相は3日、「約束したわけではない」と述べ、部隊の展開を続ける可能性があることを示唆した。

 ロシアのプーチン大統領は先月31日、ドイツのメルケル首相との電話会談の中で、ウクライナ国境付近にいる軍部隊の一部を撤退させると伝えた。しかし、ほとんどは今も国境付近にとどまっており、「ウクライナに侵攻する意図があるのでは」という懸念が高まっている。

 これについてラブロフ外相は3日、「軍事演習に参加していた1つの大隊が任地に戻ると通知した。撤退を約束したわけではない」と述べた。

 また「ロシア国内での部隊の移動には制限はない」と強調、国境付近で部隊の展開を続ける可能性があることを示唆した。軍事力をちらつかせることで、制裁などの圧力を強める欧米をけん制する狙いがあるものとみられる。