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“オーナー”遺体周辺に系列社製健康食品

2014年7月22日 14:05

 韓国で4月に旅客船が沈没した事故で、警察は、逮捕状が出ていた運航会社の実質的なオーナーとみられる遺体を、実質的オーナーの別荘から約2.5キロ離れた畑で発見したと発表した。

 韓国の警察当局によると、先月12日、韓国南部・順天の畑で男性の遺体が見つかった。遺体は腐敗が進んでいたが、右手人さし指の指紋が、4月に沈没した旅客船の運航会社の実質的なオーナーである兪炳彦容疑者のものだと確認されたとしている。また、DNA鑑定でも兪容疑者の執務室で採取したものと一致したということだが、科学捜査研究院が詳しく調べている。

 遺体発見者「遺体は痩せた状態でした。足も骨だけで」

 遺体が見つかった畑は兪容疑者の別荘から約2.5キロの距離で、遺体の周辺にはマッコリなどの空き瓶の他、兪容疑者が指導する宗教団体の系列会社で作られた健康食品も発見されたという。

 兪容疑者が死亡していたとなれば、船の運航の実態など全容解明が難しくなる恐れがある。