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中国 最高指導部経験者“異例”の立件へ

2014年7月30日 0:03

 中国共産党は29日、最高指導部の1人で党内序列9位だった周永康氏を「重大な規律違反」で立件、調査することを決めた。最高指導部経験者への取り調べは異例。

 国営・新華社通信によると、中国共産党中央が、立件、調査することを決めたのは、前胡錦濤政権で序列9位だった最高指導部の1人で、共産党の政治局常務委員を務めた周永康氏(71)。周氏は、警察や司法の分野で絶大な権限を握っていたが、エネルギー行政に影響力を持つ重鎮でもあり、石油利権による巨額の隠し資産があるとの疑惑が浮上している。

 中国では、最高指導部である政治局常務委員経験者は、汚職で摘発されないという慣例があるが、習近平指導部は、就任後、「虎もハエもたたく」として地位の高さを問わず、汚職や腐敗を摘発する姿勢を見せている。

 今後は党による調査が行われ、党籍剥奪や刑事責任の追及にまで発展するかが注目される。