ARF 南シナ海の領有権問題が議題の中心
ミャンマーで行われたASEAN(=東南アジア諸国連合)の外相会議と一連の拡大会合は10日、全ての日程を終えた。議題の中心は南シナ海の領有権問題だったが、対応の難しさも浮き彫りになっている。
10日に行われたARF(=ASEAN地域フォーラム)では、ASEAN加盟国の一部が中国と争う南シナ海の領有権問題が議題の中心となった。岸田外相は、海の安全を保つため、「力や威圧に頼らず平和的解決を図ること」などを主張したという。
岸田外相「南シナ海に関する日本の立場をしっかりと説明し、多くの参加国から支持や理解を得ました」
また、アメリカ・ケリー国務長官は、中国を念頭に、南シナ海での挑発行為の一時停止を訴えたという。
この問題をめぐっては、10日に発表されたASEAN外相会議の共同声明で南シナ海の海洋開発に深刻な懸念を表明、全ての当事者に自制を求めた。しかし、中国と経済的な結びつきが強いカンボジアなどに配慮して中国の名指しは避けられるなど、対応の難しさも浮き彫りになっている。