世界の宇宙飛行士によって構成される国際団体のトップに、日本人として初めて宇宙飛行士の野口聡一さん（４９）が就任することが決まった。

　野口さんが会長に就任するのは、世界３５か国約４００人の宇宙飛行士が参加する国際団体「宇宙探検家協会」。宇宙開発の現状などを話し合うため、１５日まで中国・北京で開かれていた会議で決まったもので、アジア出身として初で、これまでで最年少だという。

　野口さん「人間が宇宙に行ってから生まれた宇宙飛行士として会長になるのは初めて。一気に若返ることになってほしい」

　会長に就任すると、国連の場での提言など宇宙飛行士を代表する活動も行うことになる。会議の期間中、中国の宇宙飛行士との交流や、訓練施設を見学した野口さん。「アジアの一員として中国を積極的に受け入れ、対話の糸口を作っていきたい」と抱負を述べた。