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“棚上げ”対話、デモ隊側も応じる考え

2014年10月17日 2:20

 香港で民主的な選挙を求めるデモが続いている問題で、香港政府トップの梁振英行政長官は、先延ばししていたデモ隊との対話を来週にも行いたいと表明した。

 香港政府はいったん開催で合意していたデモ隊との対話を棚上げしたが、16日に会見した梁長官は、来週にも対話を行いたいと述べた。デモ隊側が要求している選挙制度の改定案の撤回は、「中国の国会にあたる全人代(=全国人民代表大会)が決めたもので、できない」と従来の立場を繰り返す一方で、立候補者を承認する「指名委員会」をどのような人々で構成するかについては、「討論の余地がある」としている。

 デモ隊はこれまで、「指名委員会は親中国派が多数を占め、民主派の立候補を事実上、排除することになる」と反発していたが、政府が歩み寄る姿勢を示したことを受けて対話に応じる考えを表明した。