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選挙方法改定案を否決 香港議会

2015年6月18日 22:55
選挙方法改定案を否決 香港議会

 香港の議会で18日、政府のトップを決める選挙方法の改定案が否決された。民主派が中国政府の意向を覆した形。

 香港政府のトップである行政長官について“直接選挙”を実現する一方で、民主派の立候補を事実上排除する形となっていた今回の改定案は中国政府の意向に沿うもので、去年の大規模デモの原因にもなった。18日の議会では、親中国派の議員が議場から出ていく中で採決が行われ、改定案は否決された。改定案の否決を受け、民主派、親中国派ともに集会がヒートアップしている。

 改定案の否決により中国政府の意向を覆す形となった民主派は、一定の成果を得たことになる。しかし、否決しても民主的な選挙が実現できるわけではない。

 民主派学生団体「学民思潮」・黄之鋒さん「想定内で特別な興奮はない。重要なのは、今後どう進むか」「今後の道のりは困難なので、平常心で進んでいきたい」

 経済的に中国に依存している香港では、中国政府の主張に近い考えの市民も多く、民主派に反発する声も大きいのが現実。将来的に民主的な選挙が実現できるのかは、依然として不透明。