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“システィーナ”修復20年 伊で国際会議

2014年10月31日 8:27
“システィーナ”修復20年 伊で国際会議

 バチカンの「システィーナ礼拝堂」の壁画の修復が完了してから今年で20年になるが、芸術作品の修復をテーマにした国際会議が30日、イタリア・ローマで始まった。

 システィーナ礼拝堂の壁画は、16世紀にルネサンスを代表する芸術家・ミケランジェロの手によって描かれたものだが、汚れを除去するなどの大規模な修復が行われ、20年前、完成当時の鮮やかな色彩がよみがえった。

 今回の会議にはこの修復プロジェクトに携わった日本テレビも参加し、文化・芸術を後世に残すことの重要性を訴えた。

 日本テレビ・丸山公夫取締役常務執行役員「ミケランジェロの素晴らしいフレスコ画は、特定の国家、民族、宗教をこえ、全人類が共有し、守られるべき文化遺産である」

 システィーナ礼拝堂を訪れる人の数は年々増加し、現在、年間600万人に達している。混雑による壁画への影響を最小限にとどめながら、世界の若い世代に芸術に触れる機会をどのように提供していくかが課題となっている。