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「和紙」無形文化遺産に 地元の活動を評価

2014年11月27日 9:38
「和紙」無形文化遺産に 地元の活動を評価

 フランス・パリで開かれているユネスコ(=国連教育・科学文化機関)の政府間委員会で26日、日本の「和紙」が無形文化遺産に登録された。日本としては、去年の和食に続いての登録となる。

 和紙の登録は日本時間27日午前3時前、パリのユネスコ本部で開かれている政府間委員会で決まった。すでに事前審査で登録が勧告されていたこともあり、審議時間はわずか数分だった。今回の提案に含まれたのは島根県の石州半紙、岐阜県の本美濃紙、埼玉県の細川紙で、いずれも保存会などが中心となって技術の伝承が行われていて、国の重要無形文化財に指定されている。

 文化庁・青柳正規長官「無形文化遺産になったということで、大変うれしく思っています」

 ユネスコ日本政府代表部・門司健次郎大使「多様な用途を持つ和紙が、昨年の和食と同様に、もっとよく知られ、もっと使われることを期待しています」

 無形文化遺産の登録では、保護活動が重視される。今回は地元の活動が評価されたことになるが、一方で、今後は世界に対して和紙を守り伝える責任を日本が負うことになる。