レバノンで連続自爆テロ 9人死亡
中東・レバノンで10日、自爆テロが連続して発生し、少なくとも9人が死亡した。
地元メディアによると、レバノン北部・トリポリのカフェで10日夜、店内に入ってきた男が自爆した。さらに、パニックになった客が逃げた先でも別の男が自爆、一連の爆発で少なくとも9人が死亡、36人がケガをした。
事件が起きたのは、イスラム教アラウィ派が多く住む地域で、スンニ派で国際テロ組織「アルカイダ」系の「ヌスラ戦線」が犯行声明を出した。「ヌスラ戦線」は声明の中で、「シリアとレバノンにいるスンニ派のための報復だ」としている。
隣国・シリアでは、アラウィ派の支持を集める政権側と、スンニ派の反政府勢力らが戦闘を続けているが、これが波及する形でレバノンでも宗派対立が深刻化、治安が悪化している。