×

「イスラム国」が世界遺産登録の遺跡を破壊

2015年3月8日 8:30

 イラク政府は7日、過激派組織「イスラム国」が、イラク北部にある世界遺産の破壊を始めたと明らかにした。

 イラク観光・遺跡省によると、「イスラム国」が破壊を始めたのは、イラク北部の世界遺産ハトラ遺跡。被害の程度は不明だが、ロイター通信は地元住民が7日朝、大きな爆発音を聞いたほか、「イスラム国」の戦闘員がブルドーザーで遺跡を破壊するのを目撃したと伝えている。

 ハトラ遺跡は約2000年前に栄えた古代都市の遺跡で、UNESCO(=国連教育科学文化機関)の世界遺産に登録されている。「イスラム国」はイスラム教の教えである偶像崇拝の禁止を極端に解釈し、先月もモスルの博物館で石像などの文化財を破壊する映像を公開している。