明治日本の産業革命遺産 世界遺産登録決定
ドイツで開かれているユネスコ(=国連教育科学文化機関)の世界遺産委員会で日本時間5日夜、「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産への登録が決まった。
日本が推薦していた「明治日本の産業革命遺産」は日本時間5日午後10時過ぎから審議され、全会一致で世界文化遺産に登録された。登録が決まったのは、19世紀半ばから20世紀の初めにかけてできた鉄鋼・造船などに関連する23の施設で、福岡・長崎・山口など8県にわたっている。
登録をめぐっては、韓国が当初、一部の施設について「朝鮮人労働者が強制的に働かされた歴史に目を背けている」として反対していたが、日本と韓国の両政府が先月、登録に向けて協力することで合意。しかし、「強制徴用」をどのように表現するかで調整が難航し、委員会での審議を予定よりまる1日先延ばしして協議を行っていた。
日本から世界遺産に登録されるのは去年の富岡製糸場に続き19件目となる。