黒人射殺 目撃者「警官から逃げようと…」
アメリカ・サウスカロライナ州で白人警察官が黒人男性を射殺した事件で、その様子を撮影した人物が8日、「男性は警察官から逃げようとしただけだった」と証言、「スタンガンを奪われたので撃った」とする警察官の主張を否定した。
この事件は今月4日、サウスカロライナ州で白人警察官が職務質問した黒人男性を射殺し、その様子を捉えた映像が報じられたことにより、警察官が殺人の疑いで訴追されたもの。
こうした中、警察官が事件直後に話した無線の音声が明らかになった。
「発砲があった。男は倒れている。男が私のスタンガンを奪った」
警察官は「スタンガンを奪われ、命の危険を感じて撃った」と主張していた。
一方、映像を撮影した目撃者が8日、NBCテレビのインタビューに答え、「男性は無抵抗だった」と証言した。
「男性は逃げようとしただけだ。警察官にスタンガンを向けてはいない」
証言は警察官の主張と食い違っており、全米に波紋が広がっている。