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57年ぶり 米国とキューバが外相会談

2015年4月10日 16:54

 国交正常化にむけた交渉を続けているアメリカとキューバの外相会談が9日、パナマで開かれた。外相会談は57年ぶりで、両国が国交を断絶してから初めて。

 ケリー国務長官とキューバのロドリゲス外相の会談は、アメリカやキューバなどが参加する国際会議を翌日に控えたパナマで9日、行われた。両国の外相会談は1958年以来、57年ぶりで、61年に国交を断絶して以来、初めて。

 アメリカのオバマ大統領は、キューバに対するテロ支援国家指定を近く解除する方針で、今回の外相会談でも話し合われたものとみられる。国務省高官は、両者が建設的な議論を行い、未解決の問題を解決するために協力していくことで合意したとしている。ホワイトハウス高官は、10日から始まる国際会議の場でオバマ大統領がキューバのラウル・カストロ議長と直接接触するのは確実だとしており、アメリカはキューバが強く求めてきたテロ支援国家の指定解除に応じることで、国交正常化交渉を加速したい考え。