ドイツ南部のエルマウで行われているＧ７（＝主要７か国）首脳会議は２日目を迎え、日本時間の８日夜には首脳宣言を採択して閉幕する。

　２日目の会合では気候変動の問題などについて議論し、Ｇ７首脳は、年末にフランスで行われる国連の会議、ＣＯＰ２１で全ての国が参加する新たな枠組みの採択を後押しすることで一致した。

　この中で安倍首相は、２０３０年までに２０１３年と比べて温室効果ガスを２６％削減するという日本の目標を提示した。その上で、日本の技術を広めることで「主要排出国を含む世界全体での温暖化ガスの排出削減に貢献してきたい」と述べた。

　これに対しＧ７首脳の１人は、「Ｇ７の中で最も野心的な目標だ」と評価したという。温室効果ガスの削減目標については首脳宣言に向けた調整が続いていたが、ある程度幅を持たせた数字を盛り込む見通し。

　一方、このあとはＧ７以外のイラクなどの首脳も参加してテロ対策について議論された。安倍首相は「テロが生み出される土壌への対策が非常に重要だ」と指摘し、若者が希望を持てる社会を実現しないといけないと強調した。そして各国首脳は、今後テロ対策に連携して取り組むことで一致した。