中国外務省「米国が対話再開の条件を整えるべき」 一連の北ミサイルで
北朝鮮による一連のミサイル発射について、中国外務省は6日、NNNに対し「アメリカが責任を果たし、対話再開の条件を整えるべきだ」と述べ、北朝鮮に配慮する姿勢を示しました。
中国外務省は、北朝鮮が4日と6日に相次いで行ったミサイル発射について、NNNからの質問にSNSを通じて回答しました。
この中では、米韓合同軍事演習に触れた上で、「中国は朝鮮半島の各当事者が、問題の政治的解決に努力し、対話と協議を通じて互いの懸念をバランスよく解決することを望む」と述べ、北朝鮮に対する批判を控えました。
その上で、「アメリカは自らの責任を果たし、有意義な対話の再開のための条件を整えるべきだ」と述べ、アメリカが北朝鮮との対話に積極的に取り組むべきだとの立場を強調しました。
中国は、5年前に北朝鮮が中距離弾道ミサイルを、日本の上空を通過するかたちで発射した際には、「北朝鮮が安保理決議を無視して弾道ミサイルの発射を行ったことに反対する」として、批判する声明を発表しましたが、今回は北朝鮮を擁護する姿勢を鮮明にしています。
中国は先月、北朝鮮との間で5か月ぶりに鉄道による貨物輸送を再開するなど経済面でも支える姿勢を打ち出しており、アメリカと対抗するため、北朝鮮との連携をアピールする狙いもあるとみられます。