中国・蘇州で日本人の親子らが中国人の男に切り付けられた事件で、男を阻止しようとして刺された中国人女性が亡くなりました。

亡くなったのは、中国・蘇州市で今月24日、日本人学校のスクールバスを出迎えていた親子が中国人の男に切り付けられた際、同時に刺されて意識不明の重体となっていた中国人の女性です。女性はバスの案内係で、男がバスに乗り込もうとしたところを阻止したとみられています。

中国国営メディアは28日、「女性が男を羽交い締めにして制止し、多くの人の命を救った」など経緯を伝え、地元当局が女性の勇気をたたえる称号を授与するとしています。

一方、北京にある日本大使館では半旗が掲げられたほか、金杉憲治大使も女性の死を悼みました。

金杉憲治大使「日本政府、そして日本国民を代表し、その勇気ある行動に改めて深い敬意を表する。心からのお悔やみを申し上げます」

また、中国当局とも連携し、現地の日本人の安全確保に全力を尽くすとしています。