米バイデン大統領“イランへの反撃に反対” イスラエル首相と電話会談
イランは、大使館空爆へのイスラエルへの報復は終わったとする一方で、今後イスラエルが反撃すれば、さらに大規模な攻撃を行うと警告しています。
ロイター通信によりますと、イランの外相は14日、トルコの外相と電話会談し、イスラエルに対する報復攻撃は終わったと伝えたということです。
また、アメリカには、事前に攻撃は限定的なものになると伝えていたほか、イスラエルの周辺国にも攻撃の72時間前に通知していたと明らかにしました。
こうしたなか、イラン軍の参謀総長は国営テレビに出演し「イスラエルの政権が報復すれば、次の作戦はさらに大規模なものになるだろう」と警告しました。また「アメリカにはイスラエルを支援すれば、アメリカ軍の基地が攻撃対象となると伝えた」とけん制しています。
一方、イスラエルのネタニヤフ政権は、日本時間の14日夜、会議を開いて対応を協議しました。今後の方針は明らかになっていませんが、戦時内閣の一員であるガンツ前国防相は「時が来ればイランに代償を求める」とのコメントを発表しました。
これに先立ち、アメリカのメディアは、バイデン大統領がネタニヤフ首相と電話会談した際、イランへの反撃に反対すると伝えたと報じています。さらに、バイデン大統領は、イランに対する軍事作戦に参加したり支援したりすることはないことも伝え、これにネタニヤフ氏は理解を示したということです。