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「自由で公正な選挙を」カンボジア野党党首が訴え

2024年2月5日 19:38
「自由で公正な選挙を」カンボジア野党党首が訴え

約40年近く、事実上の独裁体制が続くカンボジア。そのカンボジアの有力野党・「キャンドルライト党」の党首が来日し、「自由で公正な選挙」の実施を訴えました。

カンボジアで去年7月に行われた総選挙は、当時のフン・セン首相率いる与党・人民党が勝利しました。

与党が圧勝したことで、40年近くにわたったフン・セン政権から長男のフン・マネット氏が世襲で首相に就任し、事実上の独裁体制を続けています。

この総選挙で、有力野党のキャンドルライト党は、提出した書類に『不備があった』として、選挙の参加資格が剥奪されていました。

事実上、有力な野党が排除されていた形です。

今月、キャンドルライト党のティアウ・ワンノル党首が来日し、日本テレビのインタビューに応じました。

インタビューの中でワンノル氏は、「カンボジアに必要なのは経済的な支援ではなく、自由で公平な選挙が行われることだ」と強く訴え、公平な選挙実現への支援を求めました。

現在、世界中で争いが起きているが、カンボジアの現状は『静かに殺されている状態』だとして、内戦からの復興に大きく関わってきた日本政府には、カンボジア政府に対して、声を上げてほしいとしています。

ワンノル氏は、フン・マネット首相の就任以来、約20人の同政党の候補者が逮捕されたり、候補者が暴行を受けたりするなど、カンボジアの民主主義を取り巻く状況はますます後退していると主張しています。