集合住宅などに露側から相次ぎミサイル攻撃 死傷者多数
ロシアとクリミア半島をつなぐ橋で8日に爆発があり、橋の一部が崩落しました。ゼレンスキー大統領は、「占領者なき未来だ」と述べ、クリミア半島の奪還を目指すと改めて強調しました。
爆発の瞬間とみられる監視カメラの映像からは、数台の車が橋を走行しているさなか、大きな炎とともに爆発がおきる様子がわかります。
ロシアとクリミア半島をつなぐクリミア橋で8日、トラックが爆発し、貨物列車に引火して燃え広がりました。ロシア当局によりますと、この爆発で3人が死亡しました。
クリミア橋は、全長19キロの車と鉄道用の橋で、ロシア軍が占領している南部ヘルソン州への重要な補給路にもなっています。ロシア当局は、橋の自動車道の一部が崩落したものの、通行は再開したとしています。
ウクライナ側は、この爆発に直接関与したとは言及していませんが、ゼレンスキー大統領は8日、「見据えているのは占領者なき未来だ。特にクリミア半島で」と述べ、奪還を目指す考えを改めて強調しました。
一方、ウクライナ南部の都市ザポリージャでは9日、9階建ての集合住宅などにロシア側から相次いでミサイル攻撃があり、ロイター通信によりますと、少なくとも13人が死亡、子供10人を含む87人がけがをしました。ガレキの中に閉じ込められている人もいるとみられ、救助活動が続いています。