ロシアの重要補給路「クリミア橋」で爆発・崩落 ウクライナ「始まりだ」
ロシアとクリミア半島をつなぐ橋で爆発が起き、一部が崩落しました。ウクライナの大統領府顧問は、SNS上に「始まりだ」と投稿しています。
爆発の瞬間とみられる監視カメラの映像では、数台の車が橋を走行しているさなか、大きな炎とともに爆発が起きる様子が映っています。
ロシアとクリミア半島をつなぐクリミア橋で8日にトラックが爆発し、燃料タンクを積んだ貨物列車に引火して燃え広がりました。ロシア当局によりますとこの爆発で3人が死亡したとしています。
クリミア橋は、全長19キロの車と鉄道用の橋で、ロシア軍が占領している南部ヘルソン州への重要な補給路にもなっています。
ロシア当局は、橋の自動車道の一部が崩落したものの、通行は再開したとしています。
ウクライナ側は、この爆発に直接関与したとは言及していませんが、ポドリャク大統領府顧問がSNS上で「始まりだ。違法なものはすべて破壊されなければならない」と投稿しています。
また、ウクライナメディアは関係筋の話として爆発の背後にウクライナ保安庁が関与していると報じています。
ロシアのプーチン大統領は、橋やインフラ施設の警備強化を指示するとともに、今回の爆発について調べる政府委員会を設置するよう命じたということです。