マレーシアのナジブ首相の個人口座に政府系投資開発会社から多額の金が流れ込んだ疑惑があるとして、当局は７日、銀行口座の凍結を命じたと発表した。

　マレーシアの国営メディアによると、警察や中央銀行などでつくる特別チームは７日、ナジブ首相の資金流入に疑惑があるとして関係する６つの銀行口座の凍結を命じ、関係書類を押収したという。この疑惑は、アメリカメディアが３日、ナジブ首相の個人口座に首相も経営にかかわる政府系の投資開発会社から７億ドル、日本円で約８５６億円が振り込まれていたと伝えたもの。

　この報道の後、ナジブ首相はフェイスブックで、私的流用はないと否定。また、地元メディアは８日、首相側が法的措置も視野に調査をはじめたと伝えている。